4月・5月・6月の動向
2026年春から初夏にかけて、網走市の中古住宅在庫は5月に増え、6月末にはやや減少しました。 同じ住宅の重複掲載や、一時的な取得不調による大量の掲載停止を整理した独自データから、実質的な在庫・価格帯・築年数・掲載期間・地域別の供給傾向を読み解きます。
網走市の中古住宅は、1つの住宅が複数の不動産会社や情報サイトに掲載される例が多く、掲載枠の件数をそのまま数えると市場在庫を大きく見誤ることがあります。 さらに、4月と6月には同じ日に多数の掲載停止が記録された後、短期間で復活した物件が確認されました。
本記事では、日次の市場スナップショットと物件単位のデータを照合し、住所・土地建物面積・築年・位置情報・価格などから同一物件を整理しました。 共同住宅として販売されている物件や、一般的な中古住宅とは性格の異なる大規模物件は集計対象から除いています。
網走市の実質在庫は、4月末105戸、5月末112戸、6月末109戸でした。 5月に売出物件が増えた一方、6月は継続的に再掲載を確認できない物件が増え、月末在庫は3戸減少しています。 ただし価格中央値は980万円から960万円への小幅な変化にとどまり、市場全体が一斉に値崩れしたというより、低価格帯の比率が少し高まったと見る方が適切です。
012026年4〜6月の網走市中古住宅市場
4月から6月までの網走市市場は、「在庫は約110戸前後で推移し、価格中央値は1,000万円弱、築40年以上の住宅が中心」という状況でした。 5月に新規物件が増えたことで選択肢が広がり、6月には一部物件が市場から外れましたが、在庫が急減するほどの動きではありません。
中古住宅在庫
売出価格
中央値
掲載期間中央値
6月末の掲載枠は日次アーカイブ上184件でしたが、物件単位で整理すると一般的な中古住宅は109戸でした。 掲載枠の約41%が、同一住宅の重複や一般住宅以外の物件などによる差となっています。 網走市は複数社による同時掲載が多く、ポータルサイトの表示件数だけでは実際の競合数を判断しにくい市場です。
024月・5月・6月の月別動向
- 価格が確認できた住宅98戸
- 平均売出価格約1,219万円
- 価格中央値980万円
- 築年数中央値42年
- 掲載期間中央値78日
- 価格が確認できた住宅106戸
- 平均売出価格約1,202万円
- 価格中央値980万円
- 築年数中央値約43年
- 掲載期間中央値109日
- 価格が確認できた住宅103戸
- 平均売出価格約1,146万円
- 価格中央値960万円
- 築年数中央値44年
- 掲載期間中央値138日
| 月末 | 掲載枠 | 重複整理後 | 初めて確認した住宅 | 7月14日まで復活なし | 価格中央値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4月 | 159件 | 105戸 | 5戸 | 3戸 | 980万円 |
| 5月 | 179件 | 112戸 | 13戸 | 7戸 | 980万円 |
| 6月 | 184件 | 109戸 | 10戸 | 13戸 | 960万円 |
※「初めて確認した住宅」は当社データ上で初回掲載を確認した物件です。「復活なし」は掲載終了後、2026年7月14日まで再掲載を確認できなかった物件であり、成約件数ではありません。
5月は供給が増え、6月は一部が市場から外れた
5月は当社データ上で初めて確認した住宅が13戸あり、月末在庫は4月末から7戸増えました。 6月も10戸の新規確認がありましたが、7月14日まで再掲載されていない住宅が13戸あり、月末在庫は109戸へ減少しています。
ただし掲載終了には、成約だけでなく販売取り下げ、媒介会社の変更、情報サイトの切替え、非公開販売への移行なども含まれます。 したがって、在庫減少をそのまま「13戸売れた」と判断することはできません。
03大量の掲載停止を、そのまま市場退出に数えない
日次アーカイブでは、掲載停止の通知が4月59枠、5月17枠、6月46枠記録されています。 しかし同一物件の複数掲載や、短期間での復活を照合すると、7月14日まで継続して再掲載を確認できなかった一般住宅は、4月3戸、5月7戸、6月13戸でした。
同じ住宅が複数社に掲載される
住所表記が異なっても、土地・建物面積や築年、位置情報を照合すると同一住宅と判断できる例が多数あります。
取得不調で一斉停止に見える
4月22日や6月28日など、在庫が一日に大きく減り、翌日以降に戻る動きが確認されました。
価格の更新で別物件に見える
リフォーム販売への切替えや価格変更により、同じ住宅が別グループとして登録される場合があります。
掲載終了は成約とは限らない
販売中止、媒介変更、一時非公開も含まれるため、公開情報だけで成約を断定することはできません。
- 住所の全角・半角、丁目・番地表記を統一
- 土地面積、建物面積、築年、間取り、位置情報を照合
- 複数社の掲載価格は、同一時点の代表値を採用
- 短期間で再掲載された物件は市場退出に数えない
- 共同住宅や大規模事業用物件は一般住宅の集計から除外
046月末は1,000万円未満が約55%
6月末に価格を確認できた103戸のうち、1,000万円未満は57戸で約55%でした。 美幌町のように低価格帯へ大きく集中する市場ではなく、網走市では1,000万円台から2,000万円超まで幅広い価格帯が並んでいます。
平均価格の低下は「全物件の値下がり」とは限らない
平均売出価格は4月末の約1,219万円から、6月末には約1,146万円へ下がりました。 一方、価格中央値は980万円から960万円への20万円の変化です。
4月から6月にかけて、1,000万円未満の住宅は51戸から57戸へ増え、2,000万円以上は14戸から12戸へ減りました。 この構成変化が平均価格を押し下げているため、網走市の住宅価格が一律に約70万円下落したと読むのは適切ではありません。
05築40年以上と長期掲載の住宅が市場の中心
6月末の築年数中央値は44年、平均は約40年でした。 築40〜49年が36戸、築50年以上が28戸あり、築40年以上が全体の約6割を占めています。 土地面積の中央値は約86坪、建物面積の中央値は約36坪でした。
築40〜49年
36戸。網走市の中古住宅市場で最も厚い築年帯です。
築50年以上
28戸。低価格帯だけでなく、土地や修繕状態により価格差があります。
90日以上掲載
6月末で86戸。当社が確認できた範囲でも約79%に達します。
掲載期間中央値
138日。データ収集開始前から販売中だった住宅は、実際にはさらに長い可能性があります。
掲載期間の中央値は4月78日、5月109日、6月138日と伸びました。 これは市場全体が急に売れなくなったというより、2月の収集開始時点から掲載が続く住宅が多く残っていることを示しています。 新規物件が追加されても、既存在庫の多くが市場に残るため、買主は比較に時間をかけやすい状態です。
06供給は潮見・駒場南・つくしケ丘に集中
6月末の重複整理後在庫を町名別に見ると、潮見、駒場南、つくしケ丘の3地域に比較的多くの住宅が掲載されていました。 地域名の表記ゆれを整理した参考集計です。
同じ網走市でも、供給量と価格帯は地域によって異なります。 つくしケ丘は1,500万円以上の住宅も比較的多い一方、潮見や駒場南は500万円台から1,000万円台まで選択肢が広く、築年数や修繕状態による価格差が大きくなっています。
ただし町名別の中央値は件数が少なく、1件の新規掲載や終了で大きく動きます。 個別住宅の査定価格を町名中央値だけで決めることはできません。
07この市場データから売主が読み取れること
本記事は市場の動きを整理するレポートです。具体的な売却手順、仲介と買取の比較、解体やリフォームの判断などは、今後公開する「網走市で中古住宅を売却するなら」で詳しく解説します。 ここでは、4〜6月の数字から読み取れる要点に絞ります。
01
競合は掲載件数ではなく、物件単位で見る
6月末は184掲載枠に対して、整理後の一般住宅は109戸でした。複数掲載を別々の競合と数えないことが重要です。
02
平均価格より、近い条件の価格帯を見る
網走市は500万円未満から2,000万円以上まで分布が広く、平均値だけでは個別住宅の位置づけを判断できません。
03
長期掲載が多い前提で、初期反響を確認する
6月末は90日以上掲載が86戸ありました。販売開始後の閲覧・問い合わせ・案内状況を、既存在庫と比較する必要があります。
04
地域と建物状態で競合を絞り込む
潮見、駒場南、つくしケ丘では供給量と価格帯が異なります。市全体ではなく、近い地域・築年・面積・修繕状態で比較します。
08集計方法と数字を見るときの注意点
- 日付ごとの対象総数、新着、掲載停止、価格改定などを記録した市場スナップショット
- 物件名、住所、価格、面積、築年、掲載開始・終了、グループIDなどを含む物件データ
- 2026年4月1日から6月30日までの動向を、2026年7月14日までの再掲載状況で補正
- レインズの成約価格や登記移転を確認した公式な成約統計ではありません
- 掲載価格は売主の希望価格であり、実際の成約価格とは異なります
- 掲載終了は成約、取り下げ、媒介変更、一時非公開などを含みます
- 非公開物件、個人間取引、当社が取得できなかった情報は含まれません
- データ収集開始は2026年2月5日のため、それ以前から掲載中の物件は実際の掲載期間が長い場合があります
- 自動処理に加えて物件情報を照合していますが、完全な同一性を保証するものではありません
市場レポートと売却ガイドの役割を分けます
本記事では、網走市の4〜6月の市場そのものを分析し、一般的な売却ノウハウは必要最小限に抑えています。 次に作成する売却ガイドでは、築古住宅、空き家、相続した実家、解体判断、仲介と買取、査定から引渡しまでの進め方を中心に構成することで、2記事の検索意図が重ならないようにします。
09網走市の中古住宅市場に関するよくある質問
網走市の中古住宅が、現在の市場でどう見えるか確認しませんか?
中古住宅専門店イエカウ北見店では、網走市の販売中物件、重複を整理した競合数、価格帯、築年数、掲載期間を確認しながら、住宅ごとの売却方法をご提案します。 まだ売却を決めていない段階や、相続した実家・空き家の概算価格を知りたい場合もご相談いただけます。





