2026年5月 北見市・オホーツク圏 不動産市場レポート
新規掲載・掲載終了・価格変更から考える中古住宅の売却戦略
北見市を中心に、網走市・美幌町などオホーツク圏で、 中古住宅・土地・空き家の売却を検討している方に向けて、 2026年5月の不動産市場動向をまとめました。
5月は新しく売り出された物件も一定数ありましたが、 それ以上に、インターネット上での掲載終了や価格変更の動きが目立つ1か月となりました。
当社では、公開されている不動産情報を継続的に収集し、 同一物件と思われる重複情報を可能な範囲で整理しています。
本記事では、新規掲載数だけでなく、掲載終了や値下げの動きから、 北見市周辺で不動産を売却するときに意識したい価格設定と販売方法を解説します。
本記事の数値は、インターネット上に公開された不動産情報を当社が独自に収集し、 同一物件と思われる情報を名寄せして集計した参考値です。 非公開取引は含まれず、表記の違いなどにより集計誤差が生じる場合があります。
また、「掲載終了」は成約だけを意味するものではありません。 売却中止、広告掲載の終了、媒介会社の変更、再掲載などが含まれる場合があります。
2026年5月の北見市周辺不動産市場
2026年5月に確認できた主な市場の動きは、次のとおりです。
重複整理後
重複整理後
重複整理後
新規掲載が約103件だったのに対し、掲載終了は約131件となり、 新しく市場へ出た物件よりも、市場から一度見えなくなった物件の方が多い結果となりました。
また、価格変更も約67件確認されており、 売り出し後の反響を見ながら価格を見直す動きも目立っています。
単純に新着物件が増えた月ではなく、 春先から売り出されていた物件の掲載終了や価格調整が進んだ月と考えられます。
5月の新規掲載は中古住宅が中心
重複整理前に確認できた新規掲載は140件で、 そのうち戸建が104件、土地が30件でした。
重複を整理した後の新規掲載数は約103件ですが、 種別としては戸建の割合が高く、北見市周辺では引き続き中古住宅の流通が中心です。
北見市周辺の中古住宅は、築年数や修繕状態、土地の広さ、駐車台数、 リフォーム履歴などによって買主の反応が大きく変わります。
中古住宅で比較される主な条件
- 所在地と生活利便性
- 築年数と建物の状態
- 土地・建物面積
- 駐車できる台数
- 間取りと生活動線
- リフォームや修繕の履歴
- 購入後に必要となる改修費用
買主は売出価格だけを見るのではなく、 購入後のリフォーム費用を含めた総額で比較します。
そのため、古い住宅だから安くすればよいというものではなく、 建物状態や必要な修繕を正しく伝え、買主が購入後をイメージできる状態にすることが重要です。
掲載終了数が新規掲載数を上回った5月
5月の大きな特徴は、掲載終了となった物件数が新規掲載数を上回ったことです。
重複整理前の掲載終了物件では、戸建が118件、土地が29件となっており、 掲載終了についても中古住宅の動きが中心でした。
掲載終了には、実際の成約だけでなく、 売却の取り下げ、広告期間の終了、媒介会社の変更、情報の再登録などが含まれる可能性があります。
したがって、約131件すべてが売れたと判断することはできません。
ただし、新規掲載より掲載終了が多かったという事実から、 春先から販売されていた物件について、成約・取り下げ・販売方針の変更など、 一定の動きがあった月とはいえます。
- 売買契約が成立した
- 売主が売却を中止した
- 広告掲載期間が終了した
- 媒介会社を変更した
- 価格や内容を変更して再掲載した
- 類似物件が掲載終了した時期
- 掲載前後の価格変更
- 掲載期間の長さ
- 現在残っている競合物件
- 新たに売り出された物件
価格変更は値下げ方向が中心
5月に確認できた価格変更は、重複整理後で約67件でした。
価格変更履歴を確認できた重複整理前のデータでは、 値下げが86件、値上げが11件となっています。
確認できた価格変更の多くが値下げ方向だったことから、 売り出し後の問い合わせや内覧状況を見ながら、 価格を再調整した物件が多かったと考えられます。
ただし、値下げが多かったからといって、 北見市周辺の不動産市場全体が悪いと断定することはできません。
条件が市場と合う物件は動いている一方で、 売出価格や建物状態が買主の判断と合わなかった物件では、 価格調整が必要になったと考えるのが自然です。
値下げが必要になる主な理由
- 周辺の競合物件より割高に見える
- 購入後の修繕費が高くなる
- 閲覧されているが問い合わせにつながらない
- 内覧後に価格交渉を受ける
- 新しい競合物件が市場へ出てきた
- 売主の希望時期が近づいてきた
5月の値下げ額中央値は約100万円
5月に価格変更履歴を確認できた物件では、 値下げ額の中央値は約100万円でした。
価格変更履歴を確認できた物件の参考値
数十万円程度の小幅な値下げもあれば、 100万円を超える価格変更が行われた物件もあります。
ただし、500万円の物件における100万円と、 2,500万円の物件における100万円では、値下げの割合も意味も異なります。
売出価格、築年数、建物状態、競合物件、問い合わせ状況などを確認し、 その物件に適した価格調整を検討する必要があります。
売主にとって大切なのは、最初から安く売り出すことではありません。
売出価格と買主の反応にズレがある場合に、 その理由を確認し、必要なタイミングで戦略を見直せるかどうかが重要です。
売却開始後に確認したい4つの反響
販売開始後は、単に問い合わせを待つのではなく、 買主がどの段階で離脱しているのかを確認することが重要です。
物件ページの閲覧数
閲覧数自体が少ない場合は、検索価格帯、写真、タイトル、 掲載方法などに課題がある可能性があります。
問い合わせ数
閲覧数があるのに問い合わせが少ない場合は、 価格や建物状態が比較段階でネックになっている可能性があります。
内覧後の反応
内覧はあるものの申込みがない場合は、 現地で分かる建物状態、修繕費、周辺環境などが影響している場合があります。
競合物件の変化
販売開始後に類似物件が追加されたり、 競合物件が値下げされたりすると、自物件の見え方も変わります。
価格だけを機械的に下げるのではなく、 反響が少ない理由を整理してから対応することが大切です。
5月の市場から考える北見市周辺の売却戦略
売出価格に根拠を持たせる
現在の売出事例だけでなく、掲載期間、掲載終了、価格変更の動きも確認します。
新着時の反響を重視する
購入希望者から注目されやすい販売開始直後に、 問い合わせや内覧が入るかを確認します。
建物状態を価格に反映する
築年数だけでなく、修繕状況と購入後のリフォーム費用まで考慮します。
土地としての可能性も検討する
古い住宅では、中古住宅として売るか、古家付き土地として売るかを比較します。
広告内容も見直す
価格だけでなく、写真、間取り、説明文、修繕履歴なども改善します。
仲介と買取を比較する
価格を重視するか、売却期間と確実性を重視するかによって方法を選びます。
まとめ
2026年5月の北見市・オホーツク圏不動産市場では、 重複整理後で新規掲載約103件、掲載終了約131件、価格変更約67件を確認しました。
新規掲載より掲載終了が多く、価格変更についても値下げ方向の動きが目立った1か月です。
ただし、掲載終了が多いからといって、 すべての物件が成約したわけではありません。 また、値下げが多いからといって、市場全体が悪いと断定することもできません。
条件が市場と合う物件は動き、 価格や建物状態が買主の判断と合わない物件では調整が必要になる。 5月は、その違いが見えやすかった月といえます。
- 売出価格だけでなく掲載期間も確認する
- 掲載終了した類似物件の動きを見る
- 価格変更のタイミングと幅を確認する
- 購入後のリフォーム費用を考慮する
- 販売開始後の反響を定期的に分析する
最初から安く売るのではなく、 根拠のある価格で販売を始め、反響に応じて適切に調整することが重要です。
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